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足の疲れや痛み、いつの間にか慢性的になっていませんか?「立っていると足がだるい」「動き始め、かかとが痛い」「靴を履くと指の付け根が当たって痛い」…そんな小さな違和感は、放っておくとやがて膝・腰、さらには上半身や身体全部にも影響を及ぼす可能性があります。実は、足の不調は身体の「土台」が崩れている兆しかもしれません。土台がゆがめば、その上に乗る骨盤、背骨、肩と、全身のバランスが崩れてしまいます。逆にいえば、土台である“足元を整えること”は、健康な身体づくりの基本となります。本記事では、整体師の視点から普段から起こりえる足の症状・障害の一部をわかりやすく解説します。
原因と症状を、お伝えするので、「最近なんとなく足に違和感があるかも…」という方もぜひ参考にしてみてください。
足底筋膜炎(そくていきんまくえん)は、足の裏、特にかかとの前あたりから土踏まずにかけて伸びる「足底筋膜」と呼ばれる強靭な膜状の組織に炎症が起きる状態です。足底筋膜は、足のアーチを支え、歩行時や立っているときに地面からの衝撃を吸収する大切な役割を担っており、ランニングや長時間の立ち仕事、硬い床での作業など、足底に繰り返し負荷がかかることによって細かなストレスが蓄積され、炎症が生じます。特に、朝起きて最初の動き始めや、長時間座ったあとに歩き始めたときにかかとの内側に鋭い痛みが走るのが典型的な症状です。また、加齢や偏平足、足のアーチ構造の崩れ、ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性低下も発症のリスクを高める要因とされています。特に以下のような要因が組み合わさることで起こります。
これらが単独あるいは複合的に関与することで、足底筋膜の原因となります。
足底筋膜炎は、足裏で起こる炎症性疾患です。以下のような症状が典型的です
これらの症状は、初期段階では「ちょっと違和感があるな」程度でも、放置すると慢性化し、歩行困難や生活の質の低下につながる可能性があります。
放置すると痛みが長期化し、かばう歩き方が習慣化されることで、膝や腰、反対側の足にまで負担が波及します。さらに、骨の付着部に「骨棘(こつきょく)」と呼ばれる骨の突起ができてしまうこともあり、痛みがより慢性的で頑固になることがあります。
症状が出たら、ストレッチ・休養・靴の見直しなど、早めの対応がとても重要です。痛みが引かない場合は、専門家の診断や治療を受けることをおすすめします。
アキレス腱炎とは、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)からかかとまでをつなぐアキレス腱に過度な負荷や微細なストレスが繰り返し加わることによって、腱に炎症や変性が生じる状態であり、運動後の違和感や痛みから始まります。進行すると日常動作にも支障をきたすようになります。
以下のような条件が重なることで、炎症や変性が起こりやすくなります
アキレス腱炎の症状は、「運動時の違和感」から始まり、「日常動作にも支障をきたす痛み」へと進行することが多く、ステージや炎症のタイプによっても現れ方が変わります。
初期は「違和感レベル」でも、放置すると腱の構造が変性し、回復に時間のかかる「慢性型」へ進行します。
「炎症型」は腱の周囲が熱を持ち、痛む状態です。
「変性型」は腱そのものが傷み、硬くなり痛む状態です。
比較的急性期〜亜急性期に見られるタイプで、アキレス腱周囲に明確な炎症反応が起きている状態です。赤みや腫れ、熱感などの明確な炎症反応が現れ、安静時には症状がやや軽減する傾向があります
特徴
・痛みの部位が局所的で、赤み・熱感・腫れが伴うことがある。
・運動後や立ちっぱなしで痛みが悪化しやすい。
・安静にすると比較的痛みが落ち着く。
・炎症性マーカーや超音波検査で、滑膜炎や腱周囲液体の貯留が見られることも。
対応策
・一時的な運動制限とアイシング。
・炎症を抑えるための保存療法(安静・消炎鎮痛剤・物理療法)。
腱の内部構造に変化(肥厚や繊維化)が起こり、腫れやしこり状の硬さが触知されることがあり、痛みは運動時だけでなく安静時にも持続することが特徴です。
特徴
・腱が肥厚し、しこりのような硬さを感じることがある。
・運動時だけでなく、安静時にも鈍痛が続く。
・治癒までに時間がかかる(炎症型よりも回復が遅い)。
・画像診断で腱の断裂・繊維構造の乱れ・血管新生などが確認されることも。
対応策
・アイシングでは効果が薄いことが多く、リハビリ中心の治療(ストレッチ等)が重要。
・場合によってはPRP療法や体外衝撃波などの介入が必要となることも。
アキレス腱炎はランニングやジャンプなどの反復運動によるオーバーユース、ふくらはぎの柔軟性不足、足のアライメント異常(例:偏平足や外反母趾)、加齢による腱の構造変化、靴の不適合、急激な運動開始などが挙げられ、特にウォームアップ不足や運動量の急激な増加は発症リスクを高めます。
外反母趾(がいはんぼし)とは、足の親指(母趾)が足の内側に向かって極端に曲がってしまい、逆に付け根の関節部分(中足骨頭)が外側に突出することで、関節に痛みや炎症を引き起こす足の変形状態です。突出した関節部分が靴に当たりやすく、歩くときに「こすれて痛い」「腫れる」「赤くなる」といった不快感を伴うことが多く、重度になると親指の下に他の指が潜り込むほど変形することもあります。
この状態は、パンプスや先の細い靴を長時間履くことによって足の前方への圧力が高まり、それが繰り返されることで徐々に骨格や筋肉のバランスが崩れ、靭帯が緩んで変形が進んでいくというメカニズムが関係しています。また、遺伝的な要素や偏平足などの足の構造的特徴がある人ほどなりやすいです。
外反母趾には進行度に応じたステージ(重症度)」があり、主に親指の曲がり具合(外反角)や痛み・機能障害の程度で分類されます。
軽度 | 約15〜20度 | 見た目に少し曲がりあり。痛みは少ないが、靴の圧迫感や違和感がある |
中等度 | 約20〜40度 | 見た目で明らかに曲がっており、靴の圧迫で炎症や赤みが出る。歩行時の痛みや疲れやすさも出現 |
重度 | 約40度以上 | 親指が他の指に重なるほど変形し、関節の可動域やバランスに影響。日常生活でも痛みや歩行障害が起こることが多い |
外反母趾の原因は、足の構造的な特徴や生活習慣・遺伝的要因などが複雑に絡み合って生じます。特に「つま先が狭い靴を長時間履いている人」や「足のアーチ構造が変形しやすい人」に多く見られます。
「足の内側に過度な力が繰り返し加わること」「それに抵抗する筋・靭帯の力が弱いこと」この2つが重なると、親指の根元が外に張り出し、指先が内側に曲がるという変形が進行してしまいます。
外反母趾が女性に多い理由は、足の構造・ホルモン・生活習慣・文化的背景などが複合的に関係しています。
女性ホルモン(エストロゲン)には靭帯を柔らかくする働きがあり、妊娠・出産期などには特に靭帯の緩みが進みやすくなります。このホルモンの作用により、関節が不安定になることで足の構造が崩れやすくなることが指摘されています。
もちろん男性にも外反母趾は起こりますが、「筋力・靴・ライフスタイル・ホルモン」のいずれも女性の方がリスク要因を多く抱えているため、圧倒的に女性に多いという傾向があります。
外反母趾の症状は、見た目の変形だけでなく、痛み・機能障害・靴との相性トラブルなど、生活の質に影響する幅広いものがあります。
外反母趾の主な外的要因は、長時間にわたって足指に不自然な圧力がかかる生活習慣や環境が繰り返されることによって、足の構造的なバランスが崩れていくことにあります。特に、つま先が細く圧迫感の強い靴やハイヒールを常用することで、親指が内側に押し込められ、関節部に継続的なストレスがかかります。このような靴は、重心を前方に移動させるため母趾の付け根に負担が集中し、炎症や変形を助長します。さらに、サイズの合わない靴やクッション性の乏しい靴を履き続けると、足底の衝撃吸収能力が低下し、横アーチの崩れにつながります。加えて、販売職や保育・介護などの長時間の立ち仕事では、足に継続的な荷重ストレスがかかるため、足の筋肉が疲労し、正しいアライメントが保ちづらくなり、結果として親指が外反しやすくなります。また、偏った歩き方や姿勢の癖、たとえば外側加重で足の外側に負担がかかり続けることで、母趾の根元が外に張り出す変形のきっかけとなりえます。こうした外的要因は個々に小さな負荷でも、慢性的に積み重なることで徐々に外反母趾を進行させ、足の機能障害や生活への支障につながるのです。
扁平足(へんぺいそく)とは、足の裏にある土踏まず(足の縦アーチ)が通常よりも低下、または消失してしまっている状態を指します。本来このアーチ構造は、歩行時や立位の際に衝撃を吸収し、バランスを保ち、推進力を生む重要な役割を担っています。扁平足になると、これらの機能がうまく働かなくなり、足・膝・腰などの関節や筋肉に負担がかかりやすくなります。
柔軟性扁平足は筋力不足や靭帯の緩みによって一時的にアーチが失われているが、つま先立ちなどの動作を行うことで再びアーチが形成される特徴を持ち、主に子どもや若年層に多く見られ、適切な筋トレやバランス運動などのセルフケアにより改善が期待されます。
硬性扁平足は、骨格の変形や骨癒合などによってアーチ構造が恒常的に崩れており、どの姿勢をとってもアーチが現れないため、成人以降に多く、整形外科的な治療や補正具、さらには手術の検討が必要となるケースもあります。
偏平足の原因は先天的な骨格異常や家族性の要素、過度な柔軟性、筋力低下、加齢、長時間の立ち仕事や不適切な靴など多岐にわたり、放置することで外反母趾や足底筋膜炎、モートン病などの二次的トラブルを引き起こす可能性があるため、早期の識別と対応が重要です。見分ける方法としては、濡れた足で床に立った際の足跡の形や、つま先立ちでアーチが現れるかどうかを観察することが有効で、改善には足部の筋肉を強化するタオルギャザーや片足立ち運動、適切な靴やインソールの活用、姿勢や歩行フォームの見直しが推奨されます。
ハイアーチ(High Arch)とは、足の土踏まず(足の縦アーチ)が異常に高く持ち上がっている状態を指し、医学的には「凹足(きゅうそく)」や「上昇アーチ」とも呼ばれます。一般的には扁平足と逆の構造であり、一見すると見た目が良さそうに思われることもありますが、実は衝撃吸収力の乏しさと足部の不安定性を抱えているケースが多く、身体全体への影響も大きくなります。
足のトラブルは、決して一部の人だけの問題ではありません。
毎日、私たちの身体を支えてくれている「足」は、意外と酷使され、見過ごされがちな部位です。外反母趾や偏平足、足底筋膜炎などの症状は、早期に気づき、ケアを始めることで進行を防ぐことができます。
逆に、「ちょっと気になるけどまだ大丈夫」と油断していると、全身の不調につながってしまうことも…。整体の視点から見ても、足のゆがみを整えることで姿勢や体のバランスが安定し、肩こりや腰痛といった別の悩みにも好影響があるケースは少なくありません。
まずは、自分の足を「よく見て・感じて・知ること」から始めてみませんか?
あなたの健康な未来は、足元から変わっていきます。